田村雪峰

田村 雪峰 Seppo TAMURA

「花より花らしくあれ」

田村雪峰(たむら せっぽう)は、岩手県盛岡市を拠点に活動する書家・現代美術作家・教育者。

書を単なる「文字表現」ではなく、「存在が存在し続けるための痕跡」と捉え、作品制作・教育・地域活動・企業との協働を通して、人がその人自身の速度で生きられる社会を探究している。

また、書道教室「ふでらぼ」の主宰として子どもたちへの教育活動を行うほか、「書のこえ」「未来へつなぐ書」など、書を通して社会と人をつなぐプロジェクトを企画・運営している。


「花より花らしくあれ」

これは、田村雪峰が長年大切にしてきた言葉である。
花には、それぞれ咲く時期がある。
咲き方がある。
役割がある。
人もまた同じである。
誰かと比べて完成されるものではなく、その人自身が、その人自身の速度で花ひらいていく。
作品も教育も、そのために存在する。

「花より花らしくあれ。」

この言葉は、田村雪峰の作品、教育、社会活動を貫く思想の原点となっている。


活動理念

田村雪峰は、書を「文字を書く技術」ではなく、

「存在が存在し続けるための痕跡」として捉えている。

現代社会では、

速く答えること

説明できること

数値化できること

効率化できること

が重視される一方で、

言葉にならない感覚

沈黙

違和感

変化の途中にある存在は見過ごされやすい。

田村雪峰は、そうした「まだ言葉にならないもの」を書によって可視化し、人がその人自身の速度で存在し続けられる空間をつくることを目指している。

その思想は作品制作だけではなく、教育活動や展示空間の設計、地域プロジェクトにも一貫して流れている。

教育について

田村雪峰は、書道教室「ふでらぼ」を主宰している。

ふでらぼでは、技術の習得だけではなく、

「創造力が花ひらく書道教室」

を理念に掲げ、一人ひとりの違いや速度を尊重した教育を行っている。

「花を引っ張って咲かせない。」

という考え方を大切にし、子どもを完成させるのではなく、その子自身が育つ環境を整えることを教育の軸としている。

主な活動

表現する

書を「存在が存在し続けるための痕跡」と捉え、古典書道・現代美術・デザイン書など領域を横断した作品を制作している。

育む

書道教室「ふでらぼ」を主宰し、一人ひとりの違いや速度を大切にした教育を実践している。また、講師育成も行っている。

社会へ届ける

「書のこえ」を通して、子どもの表現を社会へ届け、その価値を次の学びへ再分配する循環づくりに取り組んでいる。

社会とつなぐ

「未来へつなぐ書」を通して、子どもの意見表明権を書字による表現活動によって実践し、社会との対話を生み出している。

共創する

企業・行政・教育機関と協働し、書道パフォーマンスや講演、ワークショップを通して、新しい文化的価値の創造に取り組んでる。


主なプロジェクト

ふでらぼ

創造力が花ひらく書道教室。

一人ひとりの違いや速度を尊重し、「花を引っ張って咲かせない」教育を実践する書道教室。


書のこえ

子どもの表現を社会資源へと育て、その価値を次の学びへ再分配する実践プロジェクト。

子どもたちを一人のクリエイターとして位置付け、作品を社会へ届け、その価値が新たな学びへ循環する仕組みをつくっている。


未来へつなぐ書

子どもの意見表明権を、書と表現活動によって実践するプロジェクト。

書を通して、子どもが自らの思いや考えを社会へ届け、対話と参加につなげることを目指している。


経歴

1988年 岩手県二戸市出身

1995年 小学1年から6年間:近藤雪峰書道教室へ通う

2001年 中高6年間:岩手県立福岡高等学校剣道部引退後、書道部へ入部

2006年 二松學舍大学文学部中国文学科書道専攻へ進学

2008年 大学休学・渡米

    「Fragment vol.3」Super Deluxe(東京)出展

2010年 unseal contemporary(東京)で現代アート分野を学ぶ

「Emerging Directors' Art Fair ULTRA003」(東京)ディレクター出展

個展・展覧会

Solo Exhibition

2021年06月26日~07月24日 個展「10年後の胎動」八藝館(岩手・盛岡)

2023年11月06日~11月11日 個展「田村雪峰展」ギャラリーQ(東京・銀座)

2024年07月29日~08月03日 個展 ギャラリー彩園子Ⅰ・Ⅱ(岩手・盛岡)

2024年12月16日~12月21日 個展 ギャラリーQ(東京・銀座)

Duo Exhibition

2022年05月02日~05月07日 二人展「monochrome」ギャラリー彩園子Ⅰ・Ⅱ(岩手・盛岡)

2022年11月21日~11月26日 二人展「point or dot .」Sun Gallery Honogo(東京・本郷)

Group Exhibition

2025年11月01日~2026年01月18日 和文字力展 福田繁雄デザイン館(岩手・二戸)

2026年05月23日~05月28日 和文字力展 キオクシアアイーナギャラリー(岩手・盛岡)

Art Fair

2022年03月16日~ 3月19日 World Art Dubai 2022


パフォーマンス

2021年03月21日 揮毫「NEMTUS主催:3.11東日本大震災復興支援寄付プロジェクト」盛岡町屋物語館(盛岡)

2025年09月21日 揮毫 即興パフォーマンス 竹あかりの宿 - 加賀助 - (雫石)

2026年01月28日 揮毫 即興パフォーマンス「KAZE Conference 」盛岡商工会議所青年部(盛岡)

2026年07月吉日 揮毫 グローバルレセプションパフォーマンス キオクシア株式会社(岩手・花巻)


筆文字・デザイン実績

2020年

揮毫「The Wu」(渋谷 Bar専用 日本酒ラベルデザイン)

2022年 

揮毫「門脇屋本舗」(水産加工会社 店舗ロゴ)

揮毫「東北二輪会」(バイクイベント団体名)

揮毫「山人」(西和賀温泉旅館 ロゴ)

揮毫「山の達人のおもてなし」(西和賀温泉旅館 ロゴ)

協力「トップウォー」(ゲームWeb CM 筆文字担当)

揮毫「花野へ」(ブラジルミシュラン店 店舗ロゴ)

2023年

揮毫「我楽」(着物アップサイクルブランド名)

協力「滝沢スイカ」(IATふるさとCM大賞2023 金賞〔岩手県知事賞〕受賞作品 筆文字提供)

2024年

揮毫「店舗理念」(大手中古車販売店)

揮毫「紫波」(紫波フルーツパーク ワインラベル)

揮毫「一期一会」(ブラジルミシュラン店 日本酒ラベル)

2025年

揮毫「GYRO」(建設重機械レンタル会社 社名)

揮毫「DOYA DESIGN」(デザイン会社 社名)

揮毫「赤澤号」(ブランド名)

揮毫「黒」(ブラジルミシュラン店 日本酒ラベル・店舗名)

揮毫「朧」(ブラジルミシュラン店 日本酒ラベル)

揮毫「酒とおばんざい 空」(和食料理店 店舗ロゴ)

揮毫「鮨処さい藤」(鮨店舗ロゴ)

揮毫「ねばっこがらし」(自然食品 商品ラベル)

揮毫「(情報公開後掲載予定)」(国内酒蔵 北米向けラベル)

2026年

揮毫「創・結・翔」(キオクシア株式会社 グローバル顧客向けレセプション ポストカードデザイン・揮毫)


講演・講師実績

2023年04月14日 - 6月23日 講師 NHKカルチャー主催「感性を磨く美文字メソッド特別講座」(盛岡)

2025年06月29日 - 6月29日 講師 岩手県保険医協会主催「美文字メソッド特別講座(名前)」(盛岡)

2025年07月10日 - 8月07日 講師 盛岡中央公民館主催「暮らしに役立つ筆ペン講座」(盛岡)


メディア掲載

2021年07月14日 新聞「躍動感広がる筆墨の世界」岩手日報

2022年05月03月 テレビ「書に戦火の出口を求めてー盛岡で作品展」IBC ニュースエコー

2022年05月05日 新聞「墨書で試みる多彩な表現ー古典と現代の融合模索」盛岡タイムス

2022年05月27日 テレビ「5きげんテレビきんトクー書家:田村雪峰」テレビ岩手

2023年02月28日 書籍「日本の文字クリエイター(デザイン書道の最前線)」 マール社


受賞・実績

岩手広告賞グラフィックの部、読売書法展入選、青潮書道会賞、青潮書道会奨励賞、青森県議会議長賞


田村雪峰が目指すもの

書は、文字を書くためだけのものではない。

人がその人自身の速度で存在し続けられる社会をつくること。
作品、教育、地域、企業との協働を通して、「変化しても居続けられる空間」を探究し続けること。それが、田村雪峰の目指す未来であり、「存在可能性」をテーマとした新たな思想の整理と作品制作に取り組んでいる。