『書のこえ2026カレンダー』が岩手広告賞グラフィック部門を受賞しました
3月20日の岩手日報紙面でも掲載されましたが
このたび、ふでらぼの子どもたちの作品をもとに制作した
『書のこえ2026カレンダー』 が、
岩手広告賞 グラフィック部門 を受賞いたしました。
知らせを受けたとき、大きな喜びと、
『うん。』と静かな確信。
ああ、この活動は、ちゃんと誰かに届いていたのだ、と。
書は、ただ飾るためのものではなく
『書のこえ2026カレンダー』は、
子どもたちの作品を一年の暦の中に編み込み、
地域の書店を通して社会へ届ける取り組みです。
けれど、私にとってこれは、
単なるカレンダー制作ではありません。
グループワークで話し合い、
子どもが自分の言葉と書という表現に向き合い、
家の中でも教室の中でもなく、
地域の風景の中へ置かれていく。
自分の表現が、
社会のどこかにそっと息づく。
その体験そのものが、
このプロジェクトの核にあります。
「書のこえ」に込めているもの
私は、書を
ただ上手に書くための技術とは思っていません。
書とは、
まだ輪郭を持たないものを見つめること。
言葉になる前の感覚に耳をすますこと。
そして、誰かへ向けて、静かに差し出すこと。
だから私は、この活動に
「書のこえ」 という名前をつけました。
声高ではないけれど、
確かに存在する声。
にぎやかではないけれど、
深く届いていく声。
書は、無言の対話であり、
静かなコミュニケーションなのだと思っています。
岩手広告賞受賞が意味すること
今回、岩手広告賞グラフィック部門という形で評価をいただけたことは、
デザインや表現の完成度だけではなく、
子どもたちの表現を社会へひらいていく試みそのものに、
光を当てていただけたように感じています。
教室の中だけで完結しない書。
評価のためだけではない書。
地域とつながり、
人の心に触れ、
社会の中で生きていく書。
その可能性を、
この受賞が静かに後押ししてくれたように思います。
支えてくださった皆さまへ
この受賞は、
子どもたち一人ひとりの力はもちろん、
私のアイデアに賛同してくださり、
制作に寄り添ってくださったデザイナーの杉浦さん、
販売にご協力くださった地域の書店の皆さま、
そして、日々ふでらぼを信じて送り出してくださる保護者の皆さま、
地域の皆さまのお力添えがあってこそのものです。
心より感謝申し上げます。
これからも、書を社会へ
私はこれからも、
子どもたちの表現が教室の中で終わらず、
社会とつながる場を、丁寧に育てていきたいと思っています。
書くことは、考えること。
生きること。
そして、誰かに届けようとすることは、
社会とつながろうとすること。
この受賞を励みに、
これからも ふでらぼ と 書のこえ の活動を通して、
書の新しい風景を一つずつ形にしてまいります。
この度は本当にありがとうございました。
2026年3月20日
『書のこえ』 ディレクター:田村 雪峰
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